ふゆ美誕生アナザーストーリー 〜Part6.5〜

── 「出雲の浄化と、新たな道」 ──
第1章:出雲大社での浄化
出雲大社の神門をくぐった瞬間、
まるで空氣が変わったように感じた。
これまで抱えていた心のざわつきが、少しずつ軽くなっていく。
この場所が持つ力なのか、それとも……。
御本殿の前に立ち、手を合わせた。
その瞬間、ふと氣づく。
僕の中に、浄化するエネルギーが備わっている。
これまでなら、こういう感覚を意識することはなかった。
けれど、今は違う。
「……僕、こんなことできたっけ?」
手をかざすと、指先から柔らかい波動が広がるのを感じる。
まるで、この神聖な氣の流れと共鳴するように。
第2章:りなっちの異変──邪気に倒れる
拝殿を後にし、御本殿の周りを歩いていると、
突然、りなっちがその場に崩れるようにしゃがみ込んだ。
「……りなっち!? 大丈夫?」
顔色が悪い。息が荒い。
まるで何かに憑かれたような、そんな様子だった。
「……急に、めまいが……」
肩に手を置くと、冷たい。
これは、ただの体調不良ではない。
「……もしかして、邪気?」
その言葉が頭をよぎった瞬間、僕の中にある確信が生まれた。
「僕なら、りなっちを浄化できる……!」
直感的に、両手を合わせ、
心の中でマントラを唱え始めた。
「Gate Gate Paragate Parasamgate Bodhi Svaha——」
声に出さずとも、内側から響くように、
その言葉が僕の中で巡っていく。
だけど、それだけでは足りない氣がした。
もっと強く、確実に邪気を払うために——。
僕は目を閉じ、両手で九字を切った。
「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前!」
九字を切った瞬間、
僕の手のひらから、まるで温かい光が広がるような感覚があった。
その光が、りなっちを包み込む。
彼女の肩が少し震え、
深く息を吸い込む音が聞こえた。
「……あれ?」
りなっちがゆっくりと顔を上げた。
さっきまでの青白さが消え、呼吸も落ち着いている。
「……すごい、さっきまで重かったのに……なんかスッキリしてる。」
僕は驚いた。
「……本当に?」
「うん……。明希、何かした?」
「……マントラを唱えて、九字を切っただけ。」
「……ただ、それだけで?」
りなっちはそう言いながら、自分の手を見つめた。
何かを失ったような、そんな表情で——。
第3章:稲佐の浜でのグラウンディング
その後、僕たちは稲佐の浜へ向かった。
本来なら、この場所で夕陽を眺めながら、
グラウンディングを深めたかった。
だけど、その日は雲が厚く、
太陽は最後まで顔を見せることはなかった。
それでも、
足元の砂を踏みしめ、深呼吸をするたびに、
エネルギーバランスが整っていくのを感じた。
「今、僕は確かに地に足をつけている。」
その感覚が、これまでとは違っていた。
まるで、この瞬間を境に、何かが変わったかのように。
「……スピリチュアルの力が開花してる?」
そう思ったとき、
頭の中に、ひとつの閃きが舞い降りた。
第4章:自己実現とスピリチュアルの融合
「スピリチュアルを、自己実現のサポートに組み込んだらどうだろう?」
ただ占いをするだけではなく、
人生をより良くするためのツールとして、
スピリチュアルを活用する方法はないか——。
これまで僕は、自分の経験をもとに、
スピリチュアルな視点を持ちつつも、ロジカルに考えることを大切にしてきた。
ならば、この2つを組み合わせれば、新しい道が開けるのではないか?
「……もしかして、これは?」
ふと、りなっちの言葉を思い出す。
「何か集中できることを見つけて!」
それは、まるで僕自身に向けられた言葉のようにも思えた。
りなっちが探していた「集中できる何か」——
それが、僕の中で形を成しつつあるのかもしれない。
そして、この閃きこそが、
僕が本当に進むべき 新しい道の始まり だった。
(7へ続く——)