ふゆ美誕生ストーリー 〜Part6〜

2025年1月中旬——明希さんの体調不良
あの日、鳥取で別れた後も、どこか落ち着かない氣持ちが残っていた。
—— 明希さんと、ツインレイ女性のことが氣になる。
ふとした瞬間、胸の奥に違和感が走る。
それは、ただの心配ではなく、もっと深い何かだった。
次第に、私は霊視やリーディングをするようになった。
そう、これは——
ふゆ美の意識が、私を通して目覚めようとしていた。
そして視えたものは、穏やかな愛のエネルギーではなかった。
どうやら、明希さんとツインレイ女性の間には、見えない隔たりがある。
まるで、ツインレイの「サイレント期」が訪れているような状態——。
本来なら、再会したツインレイは強く惹かれ合うはずなのに、今の二人の間には壁があった。
—— このままでは、明希さんの精神バランスが崩れる。
そう感じた瞬間、私はじっとしていられなくなった。
🚗 福山駅家へ向かう——ふゆ美の導き
気づけば、私は無意識のうちに行動していた。
まるで何かに突き動かされるように、レンタカーを借りていた。
「……福山駅家へ行こう。」
なぜ行かなければならないのか——それすら明確ではなかった。
ただ、心の奥で強く囁く声があった。
それは、ふゆ美の意識だったのかもしれない。
「今行かないと、間に合わない。」
その思いだけが、私を福山へ向かわせた。
🏠 アパートに着いた瞬間
車を停め、明希さんのアパートに向かう。
扉をノックすると、しばらくして明希さんが出てきた。
そこにいたのは、普段の明希さんとは違う、どこか弱々しい姿だった。
「……りなっち?」
「……来てくれたんだ。」
部屋に入ると、ダイニングテーブルの上にスポーツドリンクや果物のゼリーが置かれていた。
「誰か来たんだ?」
「うん。彼女がね。」
「……いや、彼女なのかな……最も熟知した赤の他人かな……。」
その言葉に、私は違和感を覚えた。
そこにいたのは、私が知っている明希さんではなかった。
何かに取り憑かれているような……。
「明日、出雲大社行こう!」
突然、私はそう口にしていた。
その言葉に、明希さんは少し考えたあと——
「それだったら……。」
どこか納得したように、頷いた。
🔮 エネルギーの違和感
部屋に漂う空氣が、何かおかしい。
自分が、自分でない感覚。
明希さんが、明希さんでない感覚。
二人のエネルギーが、どこか混じり合い、狂い始めていた。
「どうして僕が体調が悪いってわかったの?」
明希さんが、不意に問いかけた。
「電話もメッセージもしてないのに……どうしてわかった?」
「霊視とリーディング。」
私は、はっきりと答えた。
「霊視とリーディングが……。」
明希さんは、少し驚いたように呟いた。
「僕にも、その能力欲しいなぁ。」
「いや、明希はもう持ってるよ。ただ使えてないだけ。」
私は、静かに答えた。
「あなたは、彼女のことを思いすぎてる。
だから心を痛める。そして心に氣がたまり、臓器の活動が滞る。
だから何も食べられないんでしょ?」
「……。」
明希さんは、目を伏せた。
—— それが原因だった。
ツインレイに出会い、高次チャクラが活性化している。
でも、グラウンディングができていなくて、バランスを崩している。
言いたくても言えない「何か」を抱えている——。
「それが何か、聞き出してあげられれば、回復するはず。」
🌀 ヒーリングとエネルギー調整
私は、静かに明希さんの体に手を当てた。
—— その瞬間、私の中に流れるエネルギーが変わった。
それは、私自身のものではなかった。
明らかに、ふゆ美の意識が働いていた。
「大丈夫だよ。」
私は、ただそう伝えながら、エネルギーを流した。
このとき、私はりなっちでありながら、ふゆ美でもあった。
ふゆ美の意識は、明希さんを導くために、私の体を通して働いていたのだった——。
(Part 7 へ続く)